FC2ブログ

ウルトラQのスカイラインスポーツ

宇宙指令M774
(ウルトラQ 21話「宇宙指令M774」より)

「ウルトラQ」に登場する、「プリンス・スカイライン・スポーツ・コンバーチブル」について。
放送当時(1966年)はモノクロで、不鮮明なブラウン管テレビで観ていたせいもあり、細かなディテールは判読できないでいたのだが、今回のデジタルリマスター版の放映によって、当時見えなかった部分まで見えるようになり、かなり興味深い事実が判明した。

ウルトラQに登場する万城目 淳(佐原健二)の愛車とされている「スカイライン・スポーツ」なのだが、生産(販売)されたのは1962年〜1964年の2年間だけで、放送当時はすでに生産終了していた。

日本のスポーツ車 1960~1990 第1回  プリンス スカイラインスポーツ クーペ/コンバーチブル(BLRA-3型)1962年

スカイラインスポーツBLRL-3:プリンス自動車.jp

60530_o.jpg

放映時にはそのボディカラーは判読するすべもなかったが、近年のインタビューにより、ボディカラーは”赤”と分かったようです。

☆プリンス・スカイラインスポーツ・コンバーチブル☆ :光跡

ウルトラQの劇中で、レギュラーで登場する万城目淳の愛車です。
TBSラジオ ウルトラQ倶楽部 03.10.19放送でQちゃんの質問に答えて貰い、カラーは*赤と判明しました
*赤(厳密には赤と朱の中間) 



あけてくれ03
(ウルトラQ 28話「あけてくれ!」より)

総天然色ウルトラQ



このデジタルリマスター版のクリーンナップにより、オリジナルのボディカラーも再現されている。
そのため、22話「変身」に登場するスカイラインスポーツはホワイトベージュの別のクルマであることが分かる。

変身01
(ウルトラQ 22話「変身」より)

品 5
な 20-84


この回だけこの白いスカイラインスポーツが登場するのだが、万城目は2台もスカイラインスポーツを持っていることになる。(笑)
クーペと合わせてたった60数台しか生産されなかったスカイラインスポーツのうち、コンバーチブルが20台つくられたとしても、そのうちの2台を万城目が個人所有していたとなるとオドロキだ。当時の販売価格は195万円(コンバーチブル)で、クラウンの2台分、ブルーバードの3台分というから、今の価格で800万円から1,000万円に相当する。それを2台も所有できるなんて!(笑)

で、オドロキなのはここからで・・・。
この赤のスカイラインスポーツのナンバーが判読できて驚いた、

クモ男爵02

クモ男爵01
(ウルトラQ 9話「クモ男爵」より)

これまでウルトラQの解説本などでは、スカイラインスポーツのナンバーは

品 5
ね ・129

とされていたのだが・・・・
同じ回の別カットでリアビューが写るのだが・・・

クモ男爵03

クモ男爵05
(ウルトラQ 9話「クモ男爵」より)

品 5
わ ・129

となっているではないの!
「ね」ではなく「わ」になっている!
「わ」はレンタカーであることを表している。
フロントは「ね」なのに、バックは「わ」になっている事実。
同じスカイラインスポーツ・コンバーチブルの同じボディカラーで、「品5 ね・129」と「品5 わ・129」の2台あるとは思えない。
考えられる理由としては、

・撮影用にスカイラインスポーツのレンタカーを借りた。
・レンタカーとばれるのを嫌い「わ」を「ね」になるようレタッチした。

のではないでしょうか??

さらに、「ね」の文字を良く見てみると、右下の跳ねの部分が「よ」のように突き抜けていることが分かります。
実は、ナンバープレートに使う「ね」の文字は「る」のように突き出ないのです。

no.jpg

これは明らかにスタッフが「わ」をレタッチして「ね」に偽装した証拠ではないでしょうか?

その証拠に、別の回ではフロントのナンバーも「わ」になっています。

あけてくれ01

あけてくれ02
(ウルトラQ 28話「あけてくれ!」より)

あけてくれ04

あけてくれ05
(ウルトラQ 28話「あけてくれ!」より)


ちなみに・・・・
一部の記事の中で「品5 ね 1-29」という記述がありましたが、3桁のナンバーの場合、間に「-」(ハイフォン)は付かず、頭に「・」(なかぐろ)を付けるのが一般的です。(カントクさんのご指摘による)(笑)

IMG_4101.jpg

是非、細かな部分までその目で確かめてください。

ただし、ウルトラQの中にこのスカイラインスポーツは毎回出てくる訳ではなく、13話「ガラダマ」では1957年式のキャデラック・コンバーチブル、11話「バルンガ」ではプリンス・グロリア、24話「ゴーガの像」ではトライアンフTR4に乗っています。
7話「SOS富士山」では、江戸川 由利子の愛車としてダットサン・フェアレディ(S310型)に乗っています。
これは、放映順序よりも制作順序によるところが大きいようで、初期の撮影ではスカイラインスポーツをレンタルしていますが、後期の制作回では調達ができないこともあるようで、他のクルマで間に合わせているようです。
「変身」の回の別のスカイラインスポーツもそうした初期の苦肉の策だったと考えられます。

あけてくれ06


ちなみに、このスカイラインスポーツは、以下の映画にも登場しているそうです。
日本一の色男(1963年)クレージー・キャッツ
君も出世ができる(1964年)雪村いづみ






【追記】
当時の円谷プロの撮影に詳しい「光跡」の管理人、Qちゃんから直接情報をいただきました。

日本のレンタカーがナンバーの色が2度変わり〜事実上、貸し出し出来るようになった頃がウルトラQの撮影のINくらいだったので、白緑のわナンバーが少しNEWS化していた時期でした。>ただ、結果的には放送は2年後なのですが・・・(^^;

さらに、TVの白黒ブラウン管で、当時の画面サイズではわ・も、ね・も・・・ほぼ確認不可能な上に、怪獣メインの番組に路線変更されまったく、観てるポイントでも無いのですが・・・当時国産TV映画は、ほぼ無い時代。スタッフが、劇場映画で学んだ人材が多かった事で、そんなミニポイントにも手を入れてしまいます。

もう1つ、大別すればレンタカーなのですが、劇映画専門車の貸し出し業者の車なので、当時の超高級車を1日契約で借りています。
70年代に入ると専門業者は、撮影用のナンバーを多数所有して付け替えが自由に出来ますけども、ウルトラQの時期は、まだ・・・そんな専門的な事も陸運局や警察も、うるさくない〜谷間のゾーンでした。

なので、アップで映りそうな時はシールを貼ってわ>ね、わ>な、にして、返却時に剥がすのが当時の谷間時期の通例だったので、そのようにウルトラQでも、している為に、刻印ナンバー(リア)は貸し出し業者の付けたナンバーのままで映りそうな時は、シール加工の万条目ウルトラQ使用のナンバーと言うのが真相です。



なるほど。
貴重な情報をありがとうございました。<(_ _)>




【追記】
レンタカーのナンバープレートについて

Qちゃんの説明にあった、レンタカーのナンバープレートの変更について
1961年10月 自家用と同じ白地に緑色文字になる。
      (それまでは白地に橙黄色文字(1959〜)。その前は黒地に白文字(1957〜)。)
1962年 8月 登録番号が四桁の場合は真ん中に「-(ハイフン)」を、三桁以下の場合には有効数字以外の部分に「・」を表記するようになる。
1964年11月 陸運事務所を示す文字が変更される。「品」→「品川」など。

つまり、放映当時(1966年)はもちろん、撮影当時(1965年)にはすでに「品川」ナンバーが走っていたことになる。このスカイラインスポーツの「品5 わ・129」のナンバープレートは、1962年 8月から1964年11月の間の2年間の非常に短い期間の珍しい登録車両ということが分かる。



総天然色ウルトラQ 1 [Blu-ray]総天然色ウルトラQ 1 [Blu-ray]
(2013/06/21)
佐原健二、西條康彦 他

商品詳細を見る

総天然色ウルトラQ 2 [Blu-ray]総天然色ウルトラQ 2 [Blu-ray]
(2013/06/21)
佐原健二、西條康彦 他

商品詳細を見る
関連記事
スポンサーサイト



comment

Secret

アレマーノ製

そう、当時としては破格の高級車だったんですよね。
でも、アレマーノ製だったのは、トリノショーに出品した試作車だけで、生産車は日産で作っていたみたいですね。
ミケロッティのデザインは、コンテッサなどにも共通する部分が見られますね。

スカイラインスポーツのデザインと内装について。

このスカイラインはデザインはミケロッティ、ステアリングはナルディウッド、シートは革貼りですよ。
プロフィール

どんぶらこ

Author:どんぶらこ
南信州からどんぶらこ!
どんぶらこ HPへお立ち寄りください

来店者数
カレンダー
07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
最新トラックバック
カテゴリ
どんぶらこへのMail

名前:
メール:
件名:
本文:

記事検索
リンク
amazon
amazon
ProductCloud