「あまちゃん」のテーマパーク性

MHK朝ドラ「あまちゃん」の小道具や、台詞の中の小ネタがすごいことになっている。
「あぁ、懐かしい」というレベルから、セットの片隅に置かれた色紙に至るまで、ものすごい「隠れミッキー」ならぬ「小ネタ」が仕込まれている。
もはや、年寄りの見るドラマではなく、ニートたちのリアルツイートとしての場が確立したようなものだ。

仮面ライダーとコラボ!?思わず「じぇじぇじぇ('jjj')」となる『あまちゃん』の小ネタ

「あまちゃん」はテーマパーク消費?(1)〜ディズニーランドとの相同性

空間的設定=ジャンルの統一、時間的設定=物語性という二重のテーマ性によってディズニーランドはハイパーリアルなリアリティを構築し、この世界観をゲストたちは楽しむことができるようになっているのだ。
(あまちゃんは)視聴者に強烈な印象を与えるのは、空間軸的な統一よりもむしろ時間軸的な統一だ。そして、それこそが80年代のアイドルシーンをベースに構築されるハイパーリアリティなのだ。



「あまちゃん」はテーマパーク消費?(2)〜「潮騒のメモリー」のひみつ

この二人(小泉今日子と薬師丸ひろ子)もまた、松田聖子と並んで80年代(薬師丸は70年代後半から)を代表するアイドルであったのは周知のこと。そして、なんとこの二人が朝ドラ「あまちゃん」を彩るきわめて重要なキャラクターを演じている。しかも、番組の中では本当の80年代アイドルシーンからは欠けている二つの要素を別の形で番組の中で再現しているのだ。つまり当の本人二人が、ヴァーチャル80年代でのもう一人の自分を演じているのである。



「あまちゃん」はテーマパーク消費?(3)〜情報の「めまい」に耽溺する視聴者

現実の80年代アイドルシーンから小泉今日子と薬師丸ひろ子を抜いてしまい、その欠けた部分に別のキャラクターを置き、それを当の二人に演じさせるという「ハイパーリアルなヴァーチャル80年代アイドルシーン=物語」を設定した「あまちゃん」。40代以上の視聴者は、このリアルとヴァーチャルからなるパラレル・ワールドに強烈な物語性、そしてその物語の進行についての欲望を喚起されることになる。



この「情報消費=データベース消費」を促すドラマづくりは「踊る大捜査線」などで成功を収めた手法ではあるが、「あまちゃん」の場合は物語という時間軸でのテーマ性を重層的に配置し、ストーリーをも消費させる画期的な手法=テーマパーク消費という構成で見た後も(体験した後も)強く印象に残るという手法が採られている。
そのため、80年代のアイドルを共通情報として持たない世代(60歳以上)にも訴求力を持っている点がすばらしい。

宮藤官九郎の取材によると、ドラマの脚本は細かなところまで指示する場合もあるけれど、その多くがNHKの番組制作側の「演出」であることが多いのだという。クドカン自身、放送を見て「じぇじぇじぇ!」と驚かされるような演出があるのだという。
やるな、NHK。


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(2013/09/27)
能年玲奈

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