バーチャルな時間

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先日のNHK「山田洋次監督が選んだ日本の名作100本」で放送していた「ラヂオの時間」の録画をようやく観た。
三谷幸喜 監督作品はどうもその「ノリ」が気恥ずかしくてまともに観ていられないのだ。まるで子供がふざけているのをそのまま映画にしてしまったような笑いで、こちらまで気恥ずかしくなる。同世代ということもあって三谷幸喜 監督の興味の示し方、着眼点は分からなくもないのだが、そのストレートさがいただけない。
この「ラヂオの時間」も何度かテレビで放送されていたのを見かけたことはあったのだが、最後まで見たことは一度もないままの作品だった。

私もAMラジオ大好きな人間なので、このラジオドラマの世界は嫌いではない。この映画のポスターが示すように、単なる放送局のドタバタ人間喜劇・・・ではなく一大スペクタクルに仕立てようとしたのも理解できる。映画のポスターの上のほうには、恋人虎造改めドナルドマクドナルドがロケットに跨がって飛来するシーンが描かれている。もちろんそんなシーンは登場しないが、演じたラジオドラマのクライマックスだ。その面白いだろうとする三谷幸喜 監督の着眼点も分からなくもない。
しかし・・・

番組の中で興味深かったのは、映画ではなく、進行役の小野文恵アナのコメントだった。
『ラジオ局とテレビ局(NHK?)は似ていて、あるところから「番組を作り上げることが目的化」してしまってその善悪、真偽のほどは見失われてしまうことがある。私自身の自壊の念を込めて身につまされました』
というような感想。
それに対する山本晋也監督はピンと来なかったらしく完全にスルーしてしまったのだが、小野アナは番組の冒頭でも「自戒の念」という言葉を使った。
小野アナはああ見えて東大学文学部卒の才女だ。番組制作の現場(しかもバブル期の)とは乖離しているのだろうか。「モノを作ることが目的化」とは深い洞察だと思った。


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